ドル転のタイミングを図る必要は無し!【過去10年分の毎月ドル転と年2回ドル転を比較してみた】

2017.03.24

先日、読者の方からこんなメールを頂きました。

最近、米国ETF(VTI、VYM、BND)を検討しており質問がございます。

色々しらべてましたら、ドル転が結構曲者とおもいましたが、ぴょんきち様はどういうタイミングでやられてますでしょうか。 自分はボーナス20万×2/年を投資に充てる予定で、ドルコスト平均法的に毎月ドル転→NISAでETF購入にしようかと考えております。ベターな方法がありましたらご教示お願いします。

自分もバリバリの初心者ですし、素人投資家ではありますが、偉そうにもこんな感じで返信しました。

私はタイミングを考慮せず、米国株を購入する際にその都度ドル転しています。

長期的には、為替損益は株の損益に比べて微々たるものなので、毎月であろうが、ボーナス期に一括であろうが、ほとんど影響はないと思います。

ただし、ドルコスト平均法的にドル転すれば、精神衛生上は良いのかもしれません。

円安にひるんで、ETFを買い損なうことによる機会損失は避けた方が良いと考えます。

メールではざっくばらんに回答しましたので、今回は為替について、もう少し掘り下げてみます。

為替への考え方

私の為替への基本的な考え方は、上の回答のとおりです。

そして、過去にも述べたとおり、私は為替レートは長期的にはインフレ率の差で決まると思っています。

したがって、ドル円購買力平価の観点からも、100円/ドルの円高になっても、なんら不思議ではないと感じます。

また、アメリカの利上げや、トランプの政策によって、その都度為替は上下に変動しますが、利上げの有無、利上げ幅、政策の変更などは、全く予想もつかないし、する意味もないと思っています。

つまり、為替相場を読むこと自体無駄であると考えてます。←言い切った。

ドル転比較

そうは言っても、ドル転のタイミングを図りたくなるのは、人の性。

ということで、読者の方のご質問のとおり、過去10年分について、

  • 毎月初めに50,000円
  • 6月、12月にそれぞれ300,000円

をドル転した場合、どの程度違いがあるのかを調べてみました。

下表がその結果です。


日付終値50,000円/月
ドル転
300,000円/年2回
ドル転
2007/4/1119.52418.34
2007/5/1121.72410.78
2007/6/1123.12406.112436.65
2007/7/1118.62421.51
2007/8/1115.81431.74
2007/9/1114.87435.27
2007/10/1115.22433.95
2007/11/1111.12449.96
2007/12/1113.04442.322653.93
2008/1/1106.44469.75
2008/2/1103.89481.28
2008/3/199.69501.55
2008/4/1103.92481.14
2008/5/1105.42474.29
2008/6/1106.22470.722824.33
2008/7/1107.91463.35
2008/8/1108.81459.52
2008/9/1106.12471.16
2008/10/198.5507.61
2008/11/195.56523.23
2008/12/190.81550.603303.60
2009/1/189.84556.54
2009/2/197.59512.35
2009/3/198.97505.20
2009/4/198.64506.89
2009/5/195.27524.82
2009/6/196.33519.053114.29
2009/7/194.64528.32
2009/8/193.11537.00
2009/9/189.69557.48
2009/10/190.01555.49
2009/11/186.34579.11
2009/12/192.71539.323235.90
2010/1/190.26553.96
2010/2/188.86562.68
2010/3/193.4535.33
2010/4/193.94532.25
2010/5/191.23548.07
2010/6/188.45565.293391.75
2010/7/186.4578.70
2010/8/184.18593.97
2010/9/183.48598.95
2010/10/180.47621.35
2010/11/183.65597.73
2010/12/181.23615.543693.22
2011/1/182.04609.46
2011/2/181.76611.55
2011/3/183.17601.18
2011/4/181.11616.45
2011/5/181.5613.50
2011/6/180.54620.813724.86
2011/7/176.98649.52
2011/8/176.63652.49
2011/9/177.13648.26
2011/10/178.16639.71
2011/11/177.57644.58
2011/12/176.92650.033900.16
2012/1/176.24655.82
2012/2/181.15616.14
2012/3/182.83603.65
2012/4/179.8626.57
2012/5/178.3638.57
2012/6/179.83626.333757.99
2012/7/178.11640.12
2012/8/178.32638.41
2012/9/177.95641.44
2012/10/179.74627.04
2012/11/182.43606.58
2012/12/186.35579.043474.23
2013/1/191.35547.35
2013/2/192.52540.42
2013/3/194.18530.90
2013/4/197.39513.40
2013/5/1100.37498.16
2013/6/199.14504.343026.02
2013/7/197.88510.83
2013/8/198.17509.32
2013/9/198.21509.11
2013/10/198.35508.39
2013/11/1102.41488.23
2013/12/1105.23475.152850.90
2014/1/1102.04490.00
2014/2/1101.83491.01
2014/3/1103.19484.54
2014/4/1102.2489.24
2014/5/1101.77491.30
2014/6/1101.31493.532961.21
2014/7/1102.78486.48
2014/8/1104.07480.45
2014/9/1109.64456.04
2014/10/1112.33445.12
2014/11/1118.66421.37
2014/12/1119.84417.222503.34
2015/1/1117.48425.60
2015/2/1119.63417.96
2015/3/1120.1416.32
2015/4/1119.36418.90
2015/5/1124.1402.90
2015/6/1122.46408.302449.78
2015/7/1123.93403.45
2015/8/1121.22412.47
2015/9/1119.9417.01
2015/10/1120.62414.52
2015/11/1123.09406.21
2015/12/1120.21415.942495.63
2016/1/1121.02413.15
2016/2/1112.69443.70
2016/3/1112.59444.09
2016/4/1106.39469.97
2016/5/1110.74451.51
2016/6/1103.23484.362906.13
2016/7/1102.1489.72
2016/8/1103.45483.33
2016/9/1101.44492.90
2016/10/1104.85476.87
2016/11/1114.49436.72
2016/12/1116.99427.392564.32
2017/1/1112.82443.18
2017/2/1112.76443.42
2017/3/1110.91450.82
総ドル$61,679.41$61,268.22
ドル円97.2897.93

出典:マネースクウェア・ジャパン

出ましたね。

毎月ドル転と、年2回ドル転では、総ドル額は0.7%程度の違いしかありません。

10年でこの結果ですから、20年であれば、その差はもっと縮まる可能性が高いのは明らかです。

初期投資で一括ウン千万なら話は別ですが、長期投資であれば、為替損益など屁のつっぱりにもなりません

為替相場に悩んで投資に躊躇う機会損失の方がはるかに大きいです。


まとめ

長期投資を前提とするならば、為替は気にせず株もETFも買える時に買っとけ、というスタンスでよろしいと思います。

地味にコツコツと
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